君とボク、そして一杯のコーヒー。

映画「エディット・ピアフ愛の賛歌」  (2007.10.11)

エディット・ピアフ~愛の讃歌~ (2枚組)エディット・ピアフ~愛の讃歌~ (2枚組)
(2008/02/22)
ジェラール・ドパルデューカトリーヌ・アレグレ

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評価★★★

 戦後、フランスで最も愛されていたという歌手、エディット・ピアフ(1915−1963)の一生を綴った作品。ばら色の人生(la vie en rose)や、日本では越路吹雪!で有名な「愛の賛歌」の原曲の作詞兼歌い手と言えば、みんな分かるかな? ごめんなさい、わたくし今まで名前も知らなかった(泣)。わたくし1971年生まれだし、シャンソン歌手なんてシャルル・アズナヴール(←もちろん、ガンダムのあの人の名前はここから来ている)くらいしか知らないのだ。うーむ、ゲンズブールとか、フランス・ギャルなら知ってるけどw。
 
 で、そのピアフさん、ストリートシンガーの母と大道芸人の父を持ち、幼い頃は娼婦小屋で育まれ、その後も貧しく悲惨な生活を強いられてきたせいか、性格は真正直で飾り気がない。いわば天衣無縫、ざっくばらん、さらに言えば融通無碍。そうか!? そんな性格が、彼女をして、歌い手としては一頭地抜く存在にならしめたと言えるのかも知れない! なるほど、歌にかける思いやエネルギーは、周囲にこぼれ落つるほど溢れ出ている。晩年、病み上がりに手が震え、足がもつれていても、ステージに立つんだわ。しかもその際、歌っている最中に疲れ果て、前のめりに倒れてしまうんだ。
 
 反面、愛情に飢えて育ったためか、喜怒哀楽がすぐ表に出やすい激情家で、時に破滅的。陥る恋は、いつも不幸なものばかり。最も愛した男は、妻子あるボクサーの世界王者で、なんと、その彼は乗った飛行機が墜落して命を落とすという悲劇。彼女自身(の性格)が、悲劇的人生をおびき寄せている、な〜んて思えてしまう。

 まあ、そんな、叩き上げの庶民性、忌憚のないストレートな口調とはない交ぜの薄幸さが、パリ市民、フランス国民を魅了してやまなかったのかしら。そうね、日本でいえば、魚屋に生まれ、暴力団との噂も絶えなかった銀幕スター、美空ひばりに似てるかも。

 映画の感想に話を戻せば、女優マリオン・コティヤールさん、まるでピアフが乗り移ったかのように、彼女になり切って演じている。ん、が、似すぎて(?)ちょっとグロテスク。そのせいか、観賞後がすっきりしない。もたれる感じ。何か、すごく美味しいんだけど、油っこい料理を食べた後のような感覚に似ているw。

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